親の老化に気づいたら 絶対にやってはいけないことを意識する

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新年早々、ちょっと嫌なことがありました。
実家の母が、自分の物忘れを私のせいにしたこと。
それに対して、私が母を否定して怒ってしまったこと。
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アラフィフ世代は、教育費貧乏に耐えるとともに、親の老化についても真剣に向き合っていかなければならない時期なのですね。


【親の物忘れ】
2015年1月1日正午、実家の母が血相を変えてやってきました。
実家の両親とは二世帯住宅なのですが、生活は完全に別々にしています。
二世帯といっても、お互いの家の一部を廊下でつないでいるだけなので、家計も食事も日常の暮らしもまったく別にしています。
その日、姉夫婦一家がやってくるということで、私は朝からキッチンに立ち大忙し。
お正月は、私が一手に料理を作り、それを実家でみんなそろっていただくという形が出来上がって、もう何年になるかなぁ。
昔は、母がお正月料理を作って私はちょこちょこお手伝いをするだけだったのですが、母も80歳を過ぎ体力的にも気力的にも衰え始めました。
そんなわけで、今では私がすべてお正月料理を作っています。
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キッチンに血相を変えてやってきた母は
「姉さんたちが急に来たんだけど!アンタ、何にも言ってなかったでしょ!」と言うのです。
「はっ?1日にお姉さんたち来るよって、言ったじゃん。」
「そんなの聞いてない。アンタが言い忘れたんでしょ。」と母。
「あのさー、年末にも伝えたし、長男が帰ってきて焼肉食べに行ったときも、1日はお姉さんたちくるよ・・・って言ったよね」
私がいくら説明しても、母はもうパニック状態なのです。そして
「急に来るから、なんの準備もしていない、いったいどうするんだ」の一点張り。
毎年、お正月は私がすべて料理を準備してるでしょ。お母さんはなんにもしなくて大丈夫なんだよ。ほら、もうすぐ料理が出来上がるから大丈夫だよ。
と、私が説明すると
「来ること知らなかった。今日来るって知ってたら、昨日のうちにいろいろ買い物に行って準備できたのに」
「だいたい、心構えってもんがあるでしょ。急に来たらびっくりするよ」
「ああー、急に来てなんにも用意していない、いったいどうしたらいいの」
とあたふたする母。
そしてしまいには
「アンタが言い忘れたんでしょ、姉さんが来るってこと、アンタ言わなかったでしょ。」と怒り出す。
はい、はい。
100歩譲って私が伝えるの忘れてたとしても、今現在姉夫婦一家は実家に到着し、そしてお正月料理は私が準備してるんだから、もういいでしょ。
「お母さん、毎年私が料理をすべて準備してるよね。今日も全部作ったんだからいいでしょ」と母に再度言ったら
「アンタは何にも姉さんたちが来ること言ってなかったよ。アンタが忘れたんだよ」と繰り返す母。
さすがの私も、むっか~ときて、言ってしまいました。
「私はちゃんと伝えました。お父さんとお母さんが居間にいるとき、2人に話したよ。忘れたのはお母さんだよ。」と。
ただし、思わず叫んでしまいたいところを、息を吸っておさえました。
極めて冷静にゆっくりと母に話しました。
ふぅ。
怒りで鼻息が荒かったけど、声を荒げることだけはなんとか回避。
ああ、私も成長したもんだわさ。
たぶんここで私が声を荒げていたら、母もますます怒っていたかもしれませんが、母は首をかしげながらいったん退室しました。
しかし、その5分後、再びやってきて言いました。
「アンタ、姉さんたちくること言ってなかったでしょ」
【物忘れと認知症のちがい】
一般的な物忘れは「約束した時間をうっかり忘れてしまうこと」
それに対して認知症の場合は「約束したこと自体を忘れてしまうこと」だそうです。
ドキっとしました。
もしや母は認知症の始まりなのではないか?
思えば母も83歳。物忘れだってひどくなるのは当たり前だし、認知症がいつ発症してもおかしくない年齢です。
そうかと思えば、年末にお歳暮をいただいた親戚に、御年賀としてお返しをするから、商品券を買って送ってほしいと私に頼みにきます。
そういうことはちゃんと覚えてるんだ・・・とホッとするのもつかの間、今後はもっと注意深く親の言動を見守っていかなければならないと強く思いました。
年老いた親の言動でちょっとあれ?と気になるようなことがあったら、その様子をメモしておくことが大事だそうです。
それが認知症の早期発見にもなり、治療法もあります。
ブログに書くことで、私も覚えておくようにしたいと思いました。
【高齢者との接し方】
一般的に歳をとると、老人特有のガンコさや怒りっぽさが出てくると言われ、これまでとは接し方が難しくもなります。
増して自分の親ともなると、ついついイライラしてしまうことも多くなりがち。
親はいくつになっても親であり、自分の先を歩く道しるべの存在なのに、その親がガンコでわがままで怒りっぽくなってしまったら、情けないやら哀しいやら・・・。
そしてそんな親を感情的に否定したり、怒ってしまったりします。
親を怒るというのは「もっとしっかりしてよ」という子どもの叫びだったりしますが、そういう態度はまったく逆効果なのですよね。
耳も聞こえにくくなる、目も見えにくくなる、物忘れもひどくなる。
そんな状態に、一番イライラしているのは、歳をとった親自身なのにね・・・。
お年寄りと接するときは
・大きな声でゆっくり話す
・わかりやすく説明する
・せかさない
・相手のペースに合わせる
・話をきく
などということが大切ですが、「否定をする」ということは絶対にやってはいけないことだそうで・・・。
例え間違っていたとしても、「うん、うん、そうなのね」と否定しない。
物忘れゆえの発言も多々あるのだから、本人はうそをついているわけではない。
よって、否定されたらお年寄りは大きく傷つくと思うのです。
どんなに年老いても、たとえ物忘れがひどくなったとしても、さらには認知症になったとしても、人としての感情も意思もあるのですから。
・・・・って、わかっていても。
ああーーー。
「忘れたのはお母さんでしょ」って否定しちゃったよ、私。
だって私が伝えなかったのが悪いと、すべての責任を押し付けられたような気がして、腹が立ったんだもん。
後で姉とこっそり話をしたら、姉もちゃんと電話で母に1日に行くことを伝えていたそう。
そりゃそうだよなー。いつも姉が遊びにくるときは、母に電話してるもんなぁ。
その時母は
「1日にくるの?おじいさん、神社の仕事で忙しくて途中でいなくなるよ」なんて話していたそうなんですよね。
「ごめんね、なんか私がしっかりお母さんに言わなかったから伝わってなくて・・・」と姉に言うと
「歳だから物忘れもひどくなるって。そういうときは、お母さんの話をうん、うんって聞いてればいいんだよ」と姉。
ああ、お姉さん、さすが介護の仕事で毎日お年寄りを相手にしているだけのことはあります。
母を否定してしまったことに、ちょっと反省した2015年の幕開けでありました。
*追記
2016年春、父が急逝し、母の認知障害は一気に進みました。
認知症の始まり?私を泥棒だと言った母・・・そりゃないよ

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